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2025/03/11 12:00

フッ素加工を長持ちさせるためのコツ


こんにちは。IH鍋のパイオニア 株式会社フジノスです。
今回は前回の記事の続きです。


前回の記事:フライパンのフッ素加工が剥がれると有害?①

前回の記事で、フライパンのフッ素加工が剥がれた場合の有害性について解説しました。

現在、日本に流通するフライパンに使用されているフッ素樹脂(PTFE)は通常の使用では健康に及ぼす影響はないと考えられています。
かつて使用されており、安全性が懸念されていたPFOAやPFOSは日本では既に使用されていないため、基本的には心配は不要です。

但し、フッ素樹脂塗膜が剥がれることで懸念される影響もあります。今回は、フッ素加工がが剥がれることで起きるデメリットや注意点、フッ素加工を長持ちさせるコツなどを紹介していきます。前回の記事と併せてお読みください。

フッ素加工が剥がれることで起きるデメリット

現在、フッ素加工が剥がれることによる直接的な健康被害は考えにくいとされています。
しかし、フッ素加工が剥がれることで、以下のようなデメリットが生じます。

高温調理時の劣化
 フッ素樹脂は高温に弱い為、剥がれた状態で高温調理を続けると、フライパンの劣化が進みやすくなります。

調理性の低下
 フッ素加工が剥がれると、食材のくっつきや焦げ付きの原因となり、調理の仕上がりに影響が出てしまいます。

見た目の問題
 剥がれたフッ素樹脂が料理に混入すると、見た目が悪くなり気分も悪いものです。

フッ素加工を長持ちさせるためのコツ

フライパンのフッ素加工を長持ちさせるためには、以下の点に気を付けることが大切です。

① 空焚きをしない

フッ素樹脂は高温に弱いため、高温で熱すると加工が剥がれたり、フライパン自体の劣化を早めてしまいます。
フッ素樹脂加工フライパンの使用上限温度は約260℃とされていますが、通常の調理温度は約150℃~190℃なので、通常の使用方法で問題ありません。

但し、「空焚き」には注意してください。空焚きを5分以上続けると、フライパンの温度は約350℃に達することがあります。
350℃を越えると、有害な微粒子状物質やガスが発生すると言われており、大変危険です。

フライパンを長く快適に使うためには、過度な高温調理を避け、特に空焚きには充分注意しましょう。

参考:一般社団法人日本化学工業協会|化学製品LP相談センター「フッ素樹脂加工フライパンの空焚きに注意」


②急激な温度変化を避ける

熱いフライパンを急に冷水で冷やすなど、急激な温度変化はフッ素樹脂にダメージを与え、剥がれの原因となることがあります。


③金属製の調理器具を避ける

金属製のヘラやお玉は、フッ素樹脂を傷つける可能性があります。シリコン製や木製の調理器具を使うのがおすすめです。

④優しい洗浄方法を心がける

研磨剤入りの洗剤や硬いタワシは避け、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。

⑤食材を長時間入れたままにしない

調理後の食品をフライパンに入れたままにしておくと、食材の塩分や油分などが染み込み、フッ素樹脂加工が損傷する可能性があります。コーティングの劣化の原因になるため、調理後の食材は早めに取り出しましょう。

⑥定期的なメンテナンスを行う

フッ素加工が剥がれてきたと感じたら、メーカーによっては再加工のサービスを行っている場合がありますので、確認してみるとよいでしょう。
フジノスではフッ素再加工に対応しています。(フジノスの製品に限ります。)


安心して長く使えるフライパンを選び大切に使いましょう


「毎日使うものだから安全なフライパンを使いたい」と考える方には、品質にこだわって製造している、信頼できるメーカーの製品を選ぶことをおすすめします。

株式会社フジノスのフライパンは、安全性が確認されたPTFEを使用、塗料もダイキン工業の安全、安心なものを使用しています。
また、フッ素樹脂再加工サービス(有償)にも対応しているため、末永くご使用いただけます。



フライパンの買い換えをお考えの際はぜひ、ご検討ください。

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