Blog
2025/10/31 14:00
こんにちは。IH鍋のパイオニアメーカー「フジノス」です。
「忙しい毎日だから、調理後のフライパンも食洗機にまとめて入れて洗いたい」
そう思う方はきっと多いはずです。
しかし、フッ素加工のフライパンは、食洗機洗浄が基本的に推奨されていません。
その理由は、食洗機で使われる洗剤・高温・強い水流と、フッ素加工の構造の相性にあります。
こちらの記事では、食洗機で洗うリスクや長く使うためのケア方法をお伝えします。
なぜフッ素加工フライパンは食洗機に不向きなの?
フッ素樹脂加工のフライパンを食洗機で洗い続けると焦げ付きやすくなります。
その理由を3つ紹介します。
理由① 洗剤の成分がコーティングを傷める
食洗機用洗剤には、ガンコな油汚れを効率よく落とすため、強力なアルカリ性成分や漂白成分が含まれているのが一般的です。
フッ素樹脂そのものは薬品に強い素材ですが、問題はフッ素樹脂をフライパン本体に固着させている「下地(プライマー層)」や、フライパンの母材であるアルミです。
これらの部分は強力なアルカリ性に弱く、食洗機で繰り返し洗われることで少しずつ侵食され、ダメージが蓄積します。
結果、コーティングが剥がれやすくなり、焦げ付きやすくなるのです。
さらに、取っ手の樹脂や塗装の変色、劣化も起こりやすくなります。
理由② 高温と強い水流で微細な傷が入る
食洗機内は、60℃〜80℃という高温のお湯が、強力な水圧で噴射されています。
この強い水流の中で、フライパンが他の食器類と接触すると、人の手で洗うときにはつかないような微細な傷がコーティングの表面に入ってしまいます。
小さな傷でもそこから油や洗剤成分が入り込み、コーティングが内側から剥がれる原因になるのです。
理由③ 乾燥工程の高温が素材にストレスを与える
食洗機の乾燥時の熱風は、樹脂製ハンドルの変形や金属部の酸化を進めます。
さらにリンス剤が残留すると、コーティング表面を曇らせることも。
こうした洗浄後の乾燥工程も、劣化の原因になります。
フジノスでは製品の取扱説明書で「食器洗浄機に入れる時は、食器洗浄機の取扱説明書をお読みください。洗剤の種類により、フッ素樹脂コーティングを損なう恐れがあります。」と注意を促しています。
【フッ素加工以外】食洗機で洗えるフライパンの素材は?
では、どのような素材だったら食洗機で洗えるのでしょうか。
以下で3つの素材を紹介します。
■ステンレスフライパン
フッ素加工されていないステンレスのフライパンであれば、高温や洗剤に強く、食洗機に対応しています。
ただし、食洗機で洗うことで微小な傷が付く事がありますので、ご注意ください。
■鉄フライパン
鉄フライパンは、食洗機の使用を避けてください。
食洗機用洗剤は油膜を完全に落とし、サビを作る原因になります。
洗浄後は火で水分を飛ばし、油を塗って保管してください。
■セラミックフライパン
セラミックフライパンには「食洗機対応」と記載されているものもあります。
フッ素加工よりもセラミックコーティングのほうが摩擦に強く、耐久性があるためです。
それでも研磨剤入りの洗剤は避け、長期的には劣化することを理解しておく必要があるでしょう。
フッ素加工フライパンを長持ちさせる正しい洗い方って?

それでは、フッ素加工のフライパンを長持ちさせたい場合は、どのように洗えばよいのでしょうか。
答えは、やはり「基本に忠実な手洗い」です。
●
使用後は熱が取れるまで冷ましましょう。熱いまま水をかけてしまうと急冷され、変形・剥離の原因になります。
● ぬるま湯と中性洗剤でやさしく洗いましょう。柔らかいスポンジでなでるようにしてください。金属たわしは使用禁止です。
● つけ置きで汚れをふやかしましょう。汚れが落ちにくいときは無理にこすらず、お湯に数分浸けて汚れをふやかしてから洗うと効果的です。
● 水分を拭き取りしっかり乾燥させましょう。水残りはサビや変色の原因になります。
手洗いはひと手間かかりますが、フッ素加工の寿命を長く保つ確実な方法です。
食洗機NGでもフジノスは「洗いやすさ」でカバー
フジノスのフライパンは、食洗機に頼らなくても簡単にお手入れできる設計を追求しています。
つるっとした調理面は汚れがつきにくく、洗剤をつけたスポンジで軽くこするだけで汚れを落とせます。
忙しい毎日でも時間をかけずに洗え、スポンジもへたらず、ストレスがかかりません。
「食洗機に入れられないから困る」のではなく「食洗機に入れる必要がないほど、手洗いが楽」それが、フジノスブランドです。
フッ素加工の食洗機に関するよくある質問(Q&A)
Q. 食洗機で洗うと白くなるのはなぜ?
A. 「アルカリ腐食」と呼ばれる現象です。
特にアルミ製のフライパンで起こりやすく、食洗機用洗剤に含まれるアルカリ成分がアルミ素地に残り、水道水中のミネラル分(カルシウムなど)と反応して白い斑点が現れます。
これはサビではないので使用上の問題は少ないですが、見た目が損なわれます。
気になる方が、中性洗剤を使って軽く洗い直してください。
Q. 「食洗機対応」と書かれていれば安心?
A. 「食洗機に対応している=劣化しない」ではないと考えるのが正解です。
「食洗機対応」という表示は、あくまで高温や洗剤ですぐに破損したり、有害物質が溶け出したりはしない、という意味合いが強いと捉えましょう。
フッ素加工の性能を長持ちさせたいのであれば、たとえ「対応」と書かれていても手洗いを選択するのが最善の方法です。
食洗機に頼る必要のないフジノスのフライパンを

これまで、フッ素加工フライパンが食洗機に不向きな理由と対策を紹介してきました。
長く大切に使いたいなら、中性洗剤を使った柔らかいスポンジでの手洗いが最も安心です。
フジノスの鍋・フライパンは「調理のしやすさ」だけでなく「手入れのしやすさ」まで備えています。
食洗機に頼らずともスッと汚れが落ちる・・・。そんな使い心地を、ぜひ体験してください。
▼フジノス製品はこちらから
