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2025/10/09 12:00


こんにちは。IH鍋・フライパンのパイオニア、フジノスです。

 

目玉焼きや炒め物がフライパンにくっついて、料理のたびにストレスを感じていませんか?

先日、SNSで見かけた「塩でフライパンが復活する」という裏技を見つけ、少し期待して試してみました。

 

結論から言うと、塩を使う方法はフライパンの状態によっては一時的な効果があるものの、あくまで応急処置のようです。

手順を間違えると、逆にコーティングの寿命を縮めるリスクもあります。

 

本記事では、塩を使ったフライパンの復活方法と注意点、焦げ付きの原因や買い替えのサインまでを、メーカー目線で解説します。

 

お読みいただくと、焦げ付きの悩みから解放され、毎日の料理がもっと快適になると思います。



1.塩を使ったフライパンの復活方法

SNSで話題になった「塩でフライパン復活」とは、フライパン表面にこびりついた「汚れの膜」を落とすクリーニング法のようです。

コーティング自体を修復するものではありませんが、汚れが原因の場合は一時的に僅かな効果があるようです。

 

■準備するもの

      食塩(大さじ2〜3杯程度)

      フライパン

      濡らしたキッチンペーパー

 

■具体的な手順3ステップ

 

  1. フライパンを中火で温める
  2. 温まったフライパンに塩を広げ、中火で数分~10分程度、塩が少し茶色っぽくなるまで乾煎りする
  3. 火を止めて塩を捨て、濡らしたキッチンペーパーで表面をこするように拭き取る。

  1. 完全に冷めてから水で洗い流し、乾燥させる

■効果と限界

この後、薄く油を引いた上に焼いた卵がするんと剥がれるほど改善します。

 

しかし、効果は一時的なものです。

実際に試しましたが、3〜4回使うと元のくっつきやすい状態に戻りました。

持続は数回程度と心得ておきましょう。

 

■塩で改善する理由

塩が持つ「研磨作用」で表面の微細な焦げを削り取り、「吸着作用」で高温で焼きついた油汚れなどを物理的に剥がすためです。

 

しかし、あくまで表面の「大掃除」であり、劣化したコーティングは元に戻りません。フッ素樹脂の劣化は家庭では修復不可能なのです。



2.【重要】塩で試す前に知るべき注意点とリスク

手軽に試せる一方、塩での復活法にはリスクが伴い、フジノスとしてはオススメできません。

理由は2つあります。

 

      硬い塩の結晶でこするとフッ素樹脂の表面に細かな傷をつけ、劣化を早める

      塩を炒る行為は「空焚き」に近く、260℃以上の高温に弱いフッ素樹脂を傷める可能性がある

 

また、コーティングが目に見えて剥がれ、銀色の下地が見えているフライパンに試すのも避けてください。

剥がれを広げ、下地素材を傷つけるだけで、効果は期待できません。

 

下地が見えている状態はフライパンの寿命のサインなので、買い替えを検討しましょう。

 


3. フライパンに食材がくっつく2つの原因

原因は主に2つです。

 

  1. 洗浄で落としきれない油汚れが熱で変性し「汚れの膜」となってコーティングを覆っている
  2. 強火や空焚きによる「熱劣化」、金属ヘラなどによる「物理的損傷」でコーティング自体が傷んでいる。

 

フッ素加工の寿命は明確にありませんが、一般的に2〜3年程度とお考えください。

 

フジノスでは、自社フライパンのフッ素樹脂の再加工リメイクを行なっています。

お気に入りのフライパンを長く大切に使い続けたい、古いフライパンを処分したくないという方は、ぜひフジノス製品のご購入をご検討ください。

 

▼詳しくはこちらの記事をご覧ください。

https://fujinos.theshop.jp/blog/2020/08/07/110000



4. 塩以外の安全なフライパンの復活方法

フライパンを復活させたい場合、塩を試す前に、よりリスクの低い方法から試すのがおすすめです。

 

      フライパンに水を入れて沸騰させるだけでも、こびりついた汚れがふやけて落ちやすくなる

      頑固な油汚れには、水と重曹(水500mlに大さじ1程度)を入れて10分ほど沸騰させる

 

ただし、アルミ製のフライパンには重曹の使用は避けましょう。黒ずみの原因になります。



5. フライパンの買い替えサイン

いろいろ試してもダメなら寿命かもしれません。

以下のサインが見られたら買い替えを検討しましょう。

 

      表面に傷が多く、銀色の下地が見えている時は、コーティングが明らかに剥がれている

      表面が膨らんでいたり、変形していたり、コーティングが気泡のように浮き上がっている

      復活法を試しても、数回の調理で元に戻ってしまう

 

塩を炒めても数回程度で元に戻る場合も、買い換えのタイミングです。



6. 新しいフライパンを長持ちさせるコツ

新しいフライパンを長く使うには、日々の使い方が重要です。

 

気をつける点

l  調理直後の熱い状態で水につけない

l  調理は中火以下を基本にし、空焚きは避ける

l  コーティングされているフライパンに金属製の調理器具を使う

 

■毎日のメンテナンス

      冷めてから、柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗う

      洗浄後は水分を拭き取りしっかり乾かす

      調理の際はコーティングを保護するために、毎回、少量の油をひく

 

フライパンの正しい扱い方を学び、丁寧に使っていきましょう。



まとめ

以上、塩での復活はあくまで一時しのぎであることを解説してきました。

コーティングが剥がれたら寿命と考え、ストレスなく料理できるフライパンに買い替えるのが最善策です。

 

これを機に、頻繁に買い替えるのではなく「良いものを長く使う」という選択をしませんか。

 

新潟県燕三条の職人が作る「フジノス」のフライパンは、驚きの20年保証付き。

もしフッ素加工が剥がれても、再コーティングを依頼できるので、まさに一生モノとして付き合えます。

IHにも最適化されており、毎日の料理が格段に快適になります。

 

「フライパンの寿命かな?」と悩む日々から卒業し、長く愛用できるフジノスのフライパンをぜひ検討してみてください。

 

▼フジノスのフライパンはこちらから

https://fujinos.theshop.jp/categories/3621581