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2021/03/02 17:00
こんにちは!フジノスの女性社員Mです。
フジノス本社のある新潟県『燕三条』の産業や歴史は、奥深い!
皆さんにもっと燕三条を知ってもらえるよう、フジノス女性スタッフが実際に様々な施設などを訪問して、学んだり体験した燕三条の様子をご紹介します♪
初回のご紹介は・・・
フジノス本社がある、新潟県燕市の「燕市磨き屋一番館」です。
磨き屋一番館、実は地元の私でも存在だけ知っていて、訪問するのは初めて。
燕特有の研磨技術を紹介する施設かな?と思っていたのですが・・・大違いでした!!
「燕市磨き屋一番館」は、金属研磨業に携わる後継者の育成、新規開業者の促進、 技術の高度化による産地産業の振興および体験学習による金属研磨技術の普及を図ることを目的に運営されている施設です。
<燕市磨き屋一番館 公式サイトはこちら>
外観はこんな感じです↓
燕の工場団地のど真ん中にあって、周りはまさに工場ばかり!
設立は平成19年3月(ちょうど14年!)で、今までの卒業生は25名です。
「卒業生?学校か何か??」
そうなんです、実は磨き屋一番館は、博物館のような施設ではなく、仕事のやり方や製品の見方を学びながら磨きの技術を習得していくことで、即戦力として企業に貢献できる人材を育てる、研磨技術に特化した教育施設なのです。
研修生は原則4月からスタート。卒業は3月で、三年間研修を行います。
卒業後、ほとんどの人が製造関係の企業へ就職し、研磨職人として従事しているそうです。
研磨の機械は12台あります。
こんな感じで横一列に研磨機械が並んでいて、それぞれの機械に1名ずつ在籍する研修生が磨きをしていました。
在、磨き屋一番館には研修生が5名在籍しており、そのうち1名は女性です。
卒業した研修生の中にも女性が数名いるとのこと。研磨は性別関係無く習得することができる技術だということが分かりました。
施設見学では、実際に研修生が磨きをしている様子を見ることが出来ました。
(施設見学の様子は次回の後編にて!お楽しみに♪)
研修生の様子なども、見学と合わせてお聞きすることができました。
研修生は研磨の仕上がりにも差がありますが、一番は作業時間に違いがあるそうです。
作業時間では一年生は遅く、三年生は早くきれいに仕事ができるんだそうです。
また、研磨は時間をかけて磨けば誰でもキレイにできるが、各磨きの工程の中で、どこまで仕上げるかという途中の磨きの品質にも差が出ないようにすることも、一年目の研修生と三年目の研修生では差があるとのことでした。
お昼休みなどに、研修生同士で研磨方法を教え合ったりしているんだそうですよ(*^▽^*)
研磨の技術習得には、実は実際商品として流通するものを使っています。
企業さんからの依頼が有る製品を磨いているんだそうです。
もちろん、一年目の最初の練習は1枚のステン板から始まり、カップなどにうつっていくそうです。
その後、実際の製品の磨きを行っていくことになります。
製品も大きいものから小さいものまで、多品目の磨きを行っているそうです。
フジノスでも、自社で製造している鍋やフライパンに研磨作業をしており、ひとつひとつ丁寧に手作業で研磨をしています。
ひとつひとつの製品に対して真剣に磨きを行う心構えと技術力は、フジノスでも、そしてもちろん磨き屋一番館の研修生でも、全く同じです。
製品への研磨を大事にしているんですよね(^◇^)
磨き屋一番館 ~後編~では、研磨歴35年の館長からお聞きした貴重なお話や、こんな所にまで磨きがあるの!?という様々な気づきなどをご紹介する予定です。
お楽しみに!